インフルエンザ講演会報告    田村医院 田村 仁

2001年9月12日「水曜日」いつもの診療が6時半に終わり、カゴメの野菜ジュースを一気に二本飲み干し、駆けつけました豊島区医師会館。もう既に宇野伸吾先生は来館して、用意をしていてくれました。彼とは2年前に豊島区小児科医会の勉強会に講師として参加していただき、とても最新の情報を解りやすく解説していただきました。このような経緯のために今回も3ヶ月前から準備をしてくれました。感謝!。
1:インフルエンザの歴史:古来ヒポクラテス「西洋医学の医聖・」の時代から報告されている、周期的に現れる星や寒波の影響「infuruence=infuruenza」で大流行する伝染病。日本では平安時代から報告があり、江戸時代には「お駒風」とか「谷風」といわれた悪性の風邪。
2:インフルエンザ流行の歴史:歴史上数多くの人々に不幸をもたらせた、1918年から1957年まで流行した「スペイン風邪【H1N1】」では世界中の50%の人々が感染して総死亡者数は2千万人以上「日本では39万人以上が死亡」といわれています。1957年から68年まで流行したアジア風邪「H2N2」は日本では300万人が罹り6千人くらいが死亡した。1968年からはH3N2の「香港風邪」が流行した。全世界で5万6千人以上が死亡した。
3:インフルエンザウイルスの性状と抗原。:球状のウイルスで、表面の赤血球凝集素「へマグルチニン」によってH1〜H15まで分類される。又ノイラミニターゼと言う加水分解酵素を表面に有し細胞に感染する。この酵素型によってN1〜N9までに分類される。
4:インフルエンザウイルスの分類と命名:抗原性によってA、B、C,型に。又ウイルスが発見された都市名を二番目に書き、検体番号、発見年代、と3で説明した抗原性を表記して分類がされます。たとえば今回流行が予測されてワクチンが作られたウイルスは、
A/ニューカレドニア/20/99【H3N2】「之はA型で1999年ニューカレドニアで発見された患者さんの20番目の患者さんから分離されたH3N2の抗原性があるウイルス。」とB/ヨハネスバーグ/5/99とA/パナマ/2007/99「H3N2」の三種類のウイルスです。ニュウカレドニアはAソ連型で、パナマはA香港型になります。
5:インフルエンザワクチンの効果:厚生省では以下のような警告をして予防接種の必要性を国民に啓蒙しています。高齢者ではワクチンを受けていない人の1000人が死亡するが、ワクチンを打つと200人に死亡数が減少する。入院は1000人から500人に減少する。65歳未満の健康成人では発病者数は1000人から200人に減らす効果がワクチンにはある。後は打つか打たないかは自分の体なのだから自分で決めてください。
6:ワクチンの効果はいつまで効果があるの?:接種後4週間で抗体価が上昇します。
そして約3ヶ月間はインフルエンザにかからなくなるか、罹っても重傷化はしません。前年度に予防接種をしている人はなおさら効果が高くなります。2回接種の方がよいが、1回でも去年接種している人では十分に血中抗体価は増加します。1回接種でも十分です。
でも絶対に罹りたくない人は、接種4週間後に再接種をしたらよいと考えます。旅客機で数千人を死亡させる人がいても、予防接種で千人以上救う人ががんばっています。感謝



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