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高齢者の痴呆[ちほ]症患者さんの『マーキング行動』についての知見。
田村医院 田村 仁
最近読んだ本に『ちょっと興味ある文章』が掲載されていたので報告します。
ある老人保健施設に入所した『おばあちゃんのマーキング行動』について。
『辞典』によると、marking[マーキング]:印をつける事。採点をする事。
90歳のおばあちゃんが入所しました。何とこのおばあちゃんは『マーキング行動』をしました。マーキング行為とは『ワンワン』が取る行動です。即ちお散歩をしている『ワンチャン』はいくつかの地点で『おしっこ』をします。これを『マーキング』と言います。
入所して間もなく、この『おばあちゃん』はまさにこのマーキングをしたのです。
@ベット周辺の床の上[自分専用の空間]に『糞尿』を撒き散らしました。数回行い十二分に悪臭が染み込むまで続けました。
A次に自分専用の領域から出て廊下や便所までの角に『排泄』を行いました。椅子や踏み台が目標になっていたようです。
Bその『排泄行為』の間隔は約1メートル間隔でした。
C自分自身の寝起きするベット上は清潔にしていました。
D後始末を行う看護婦さん達は大変苦労したそうです。[当たり前のお話しですが・・]
E入院が落ち着いてきてからはこのような『マーキング行動』は無くなりました。
以上が『老人保険施設』からの報告です。
人間の行動は『理解不可能』である事は日常茶飯事にあります。
上記の行動を考察しましょう。
A:動物学的な考察[事象をマーキング行為=辞典の印をつける事として考えると]
排泄物を撒き散らす事で、『自分の縄張り』を確認したり、主張したり、宣言を行う事でその『マーキング[印をつけた]』した範囲内では安心して生活が可能と考えているように見受けられます。これは犬や猫にも共通した行動です。『マーキング』を『印をつける事』と考えた場合です。
B:人間的考察:以下のことが考えられます。
@おばあちゃんは本当は『強制退院』を望んでいる。その方法として他人の嫌がる『排泄行為』をしているのではないか?。これは上記の辞典では『マーキング』を『自己主張する。』と翻訳すると大いに考えられ得る事です。
A他人の最も嫌う事をして、自分自身を将来とも、この『老人保険施設』が『心底から受け入れてくれるのか?』を採点している。これは『マーキング』を『採点する。』と翻訳するとまた大いに考えられる事です。
B我々は常に自己を抑制している。だから『自分の好き勝手な行動を取る事』により、『ストレスシャワー』からの離脱を試みているのかもしれない。[ストレスの発散]
C:観察者からしてみると[この論文を報告した西岡博士によると。]
世の中の人々はこの様な老人を見ると『哀れみの目で見る』カモ知れないが、逆に『抑制された生活を送らざるを得ない大多数の一般社会人』よりは『ハイ状態までに高揚した』幸せな状態にあるのかもしれない?。
D:結論:一見『痴呆』と考えられている『老人達』は実は『野生の知恵に似た』巧妙な技を使っているのかもしれない。現場では『驚き』、『感動』等が一杯あって『老人保険施設』を行っていて『幸せです。』と報告していました。世の中には『哲学医者』がいた。と感謝感激しました。西岡先生『頑張ってください〓?』今回終る。
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