『先生、ここんところ食欲が無いし、夏バテみたいなんでよい治療方法はなーい?』 ってな質問を受けたので、早速、調べてみました。
『夏バテ』の定義!とか、『なんで冬バテはないの?』。これのでている本を調べるのは難しい。あんまり考えて行くと病気になってしまうので、『疲労』『精力減退』『食欲不振』『不眠』などいわゆる『夏バテ』で起きる症状につて調べました。
因果関係を整理すると、まず、夜、布団に入ってもモンモンとして眠れず、『不眠』が起こり、暑さのためか『疲労』『精力減退』や、『食欲不振』が起こります。『なんでそうなるの?』と、あまり詰問して行くと、『テレビの[釿どこ]』になっちゃうんで、治療学的にお話しをしてみます。
世に精力剤と呼ばれている製品は星の数ほどあります。先日も冷蔵庫を開けてびっくりして、愛妻に『ちょっと待ってよ』って云ったら、『何〜!云ってるのよ。馬鹿っかじゃないの』って、云われました。冷蔵庫には、あの有名な『田村のゆんけるバッテン!』が入ってるじゃあーりませんか。息子が、試験勉強で徹夜するために買っておいたことが後になって判明し、『馬鹿っだねえ。これはそもそも・・・・・』『おやじうるさい・・』。
そんな訳で、今の若人の方が、事、精力剤の種類については詳しいかも知れません。私は医学的な観点から申し述べます。『疲労、倦怠』とは、漢方医学的に見て、『脾虚、気虚』によると考えます。『気鬱』、『デプレッション』によると考えます。
従って治療は、気分を高揚とさせるもの、温補剤をよく使います。
1:半夏白朮天麻湯[はんげびゃくじゅつてんまとう]:中程度の体力の人で、頭重感、食後の眠気のある人に良い。
2:清暑益気湯:[せいしょえっきとう]:体力中程度の人の精神疲労。
3:加味逍遥散:[かみしょうようさん]:女性の不定愁訴、精神症状を呈する場合。
4:六君子湯:[りっくんしとう]:胃腸虚弱者の食欲不振に良い。
5:補中益気湯:[ほちゅうえっきとう]:気力、体力の低下を伴う、盗汗に良い。
その他、四君子湯[しくんしとう]、小建中湯[しょうけんちゅうとう]、十全大補湯[じゅうぜんだいほとう]、八味地黄湯[はちみじおうとう]、真武湯[しんぶとう]、四逆散[しぎゃくさん]、柴胡加竜骨牡苓湯[さいこかりゅうこつぼれいとう]、桂枝加竜骨牡苓湯[けいしかりゅうこつぼれいとう]、桂枝加朮附湯[けいしかじゅつぶとう]、附子理中湯[ぶしりちゅうとう]、等があります。
科学的製剤には、坑鬱作用のある、デパス、トリプタノール、ワイパックス、ドグマチール、等を用います。要は睡眠時間を十分に取ることです。いずれにしろ、まず診察させてほしいと思います。なぜならば、『夏バテ』がきっかけで診察して、『早期胃ガン』が見つかった症例があるし、腎炎もあったし、肝炎もありました。
医療者側と受ける側とが、仲良く道理をわきまえて付き合ったならば、そこにはすばらしい医療が展開され得ることを信じているからです。
予防は、よく寝るこーと!。