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熱中症注意と健康情報。8日「月曜日」
田村医院発。
東京の熱中症300人超える 7月以降、もう既に昨夏の半分!。:7月1日から8月4日までに東京都内で熱中症になり救急車で運ばれた人は、344人に上ることが東京消防庁の調べで分かった。記録的猛暑だった昨年の同期間の約半分だが、同庁は「暑さは今後も続く」と注意を呼びかけている。同庁のまとめによると、このうち、8月3日に大田区で自転車に乗っていて倒れた男性(75)ら12人が重症や重体となり搬送された。昨年同時期は671人だった。熱中症になると筋肉のけいれんや意識障害などが起きる。長時間、炎天下にいる時のほか、閉めきった部屋や車の中にいてもこうした症状が出ることがあり、同庁は「少しでも体調不良を感じたら風通しの良い日陰などに移動し、冷たいタオルを体にあてるとよい」とアドバイスしている。広がる多汗症の治療選択肢:
メイヨー・クリニック(ミネソタ州ロチェスター)麻酔科のJohn Eisenach博士らは,厄介な過剰発汗疾患である多汗症とその治療選択肢が医師らの大きな注目を集めており,それにより治療効果が改善されて副作用が少なくなっているとMayo
Clinic Proceedings(2005; 80: 657-666)に発表した。治療不可能との誤解も:Eisenach博士は「多汗症はまれな疾患で治療不可能であると誤解されているが,最も古くから知られる皮膚科学的な病態の
1 つである。古代医学でも近代医学でも,この存在に悩まされている」と述べている。過剰発汗という記述と定義は,紀元前 4 世紀のヒポクラテスの時代にさかのぼる。今日では,重症例の診断と治療には,プライマリケア,皮膚科,神経科と外科の医師らの段階的かつ多分野にわたるアプローチが不可欠である。疾患部位,重症度と治療成績は多岐にわたる。同博士らは,開発中の治療法を概略し,多汗症が一般的に考えられているほど珍しくないことを明らかにしている。「治療選択肢が増えて重症例でも高い治療奏効率が得られているので,多汗症の患者はぜひ受診して欲しい」と述べている。また「特に腋窩の過剰発汗に対しては,米食品医薬品局(FDA)承認のA型ボツリヌス毒素により治療効果が得られている。顔面,手掌,足底の過剰発汗については,その他の治療法が用いられるであろう。最近の調査によると,米国人口の2.8%が原発性多汗症に罹患し,1.4%は腋窩の過剰発汗であり(腋窩多汗症),6
人に 1 人が日常活動に支障を来す不快な発汗があると推定されることを明らかにしている。遺伝的素質もあり,こうした患者の約半数の近親者に多汗症が認められる」と付け加えている。感情的な発汗反応も:Eisenach博士は「体温調節の発汗反応は脳の一部で支配されているが,交感神経系すなわち感情的な発汗反応は脳の別の領域による支配を受けている。理由は不明であるが,感情的な要素が過剰に活性化されている。このため,他の点では健常な者が,握手や就職の面接などの軽度のストレス状況でも過剰に発汗するようになる。これは,特に若年成人では社会的に深刻な結果を招くことがある」と指摘している。しかし,発汗は必ずしも良性ではなく,原発性多汗症は覚醒時に発汗するが,夜間の発汗は正常でない。慎重な病歴調査と診察を行い,医師らが続発性多汗症と呼ぶ異なる過剰発汗の原因を除外する必要がある。続発性多汗症は,原発性とは異なり,医師らの精密検査を要する他の重大な医学的疾患と関係している。治療選択肢は,多汗症の重症度や治療のリスクと利益に基づき決定される。その範囲は発汗抑制薬から手術にわたり,手術では腕や手の発汗を支配する交感神経の遮断術が行われる。同博士は「当クリニックの外科では,手術以外の治療が奏効しなかった手の重度な過剰発汗に対して,交感神経切断術が頻繁に行われているが,統合的な観点から,多汗症の腕の皮膚と血管に対するその長期的な治療効果の検討に関心がある」とし,「これまでに,手術を受けた患者の温かく乾燥した手に有害な副作用は見つかっていない」と述べている。同博士らは,多汗症が手術治療の前後で身体に及ぼす影響を継続して観察している。それにより,交感神経系に関する理解も深まると見られる。ドネペジル【アリセプト】が軽度認知機能障害進行をわずかに抑制:
アルツハイマー病(AD)共同研究グループのRonald C. Petersen博士らの率いるメイヨー・クリニック(ミネソタ州ロチェスター)の試験によると,軽度認知機能障害からADへの進行阻止を目的にドネペジルを投与した結果,12か月以内に限られた効果を上げることがわかった。詳細はNew
England Journal of Medicine(2005: 352: 2379-2388)に発表された。APO e4アレル保有者では3年間有効です。
今回の試験では,健忘症型の軽度認知機能障害患者769例をビタミンE 2,000単位/日投与群,ドネペジル10mg/日投与群またはプラセボ投与群のいずれかにランダム化割り付けし,3
年間治療を行った。3 年後の時点ではADへの進行率は 3 群で同等であったが,ドネペジル群は試験開始 1 年間の進行が緩徐であった。しかし,Petersen博士らは,APO
e4アレルを保有する患者では,3 年間の試験期間中に同薬の有効性が示されたと報告した。マサチューセッツ総合病院精神医学老年学研究科とハーバード大学(いずれもボストン)のDeborah
Blacker博士は,今回の試験に関する同誌の論評(2005; 352: 2439-2441)で「ドネペジル【アリセプト】の有効性は高いものでないが,以前の試験より大規模な患者群で認知機能低下が測定可能なことが示された」と述べた。不眠は大うつ病の発症と持続の要因:ロチェスター大学で2件の研究:
ロチェスター大学睡眠・神経生理学研究所(URSNRL)は,不眠はうつ病の単なる随伴症状ではなく,うつ病に先行し,その発症と持続の要因となる場合があることを示す
2 件の新研究を発表した。1 件は,Wilfred Pigeon副所長を筆頭研究者として米国睡眠学会(APSS)の第19回年次集会で報告され,もう
1 件はMichael L. Perlis所長を筆頭研究者としてJournal of Behavioral Sleep Medicine(2005年
6 月号)に発表された。不眠伴うとうつ病持続が11倍に:不眠とうつ病の関連は近年確立されつつあるが,いずれが先かについてはいまだに不明である。多くの専門家はうつ病が不眠を引き起こすと考えていたが,抑うつは改善するが不眠は改善しない新薬が登場してから,不眠がうつ病の発症・予測因子であるとの見方が有力になっている。APSSで報告された研究は,不眠が悲哀,絶望,生活活動への無関心など大うつ病の特徴的症状を長引かせ,回復を困難にすることを明らかにした最初の研究である。とりわけ不眠を伴ううつ病患者は,6
か月後にうつ病が持続している割合が不眠を伴わない患者の11倍で,1 年後では17倍となることがわかった。このデータは,65歳以上の男女1,801例を対象にした老年うつ病研究のIMPACTプロジェクトから得たものである。Perlis所長は「今回の知見は,不眠に的を絞った治療がうつ病回復の速度と可能性を高めることを示唆した点でとりわけ有意義である」と述べた。Journal
of Behavioral Sleep Medicineの研究では,うつ病の既往がなく不眠を有する高齢者は,不眠のない高齢者に比べてうつ病の初発エピソードを経験する可能性が
6 倍高いことがわかった。また,高齢女性と不眠の 3 つの型のうちの 1 つを経験した人は特にリスクが高いことも示唆された。不眠のなかでも重度の途中覚醒すなわち夜間に頻繁に目が覚め,再入眠するタイプの不眠が最もうつ病の初発リスクが高かった。
多様な疾患が不眠と関係:この研究が高齢患者に的を絞っているのは,高齢のうつ病患者は200万人,より軽度の抑うつ状態は500万人に達するからである。高齢者が人口に占める比率は13%で,自殺者全体に占める比率は18%である。同時に,高齢者の42%に睡眠障害があることも研究から明らかになった。2
件の研究は,米国立衛生研究所(NIH)から230万ドルの助成を得てURSNRLで進められている大規模研究の成果である。この研究は,不眠治療により慢性背痛患者の大うつ病を減らし疼痛許容度を改善できるかどうかを調べるもので,不眠に対する認知行動療法によりうつ病エピソードの頻度,持続期間,重症度を軽減し,疼痛許容度を改善できるかどうかを見る臨床研究も進行している。上記の研究に加え,URSNRLは癌による二次性不眠に関する臨床試験や,不眠に対する薬物療法,認知行動療法に関する多様な治療研究も進めている。多くの研究は外来ベースで進められているが,研究所内で行われる研究もいくつかある。研究所には高級ホテル並みのスイートルームが用意され,そこには寝室
4 部屋に浴室と診療室が 2 部屋,さらに睡眠パターンをモニターする電気生理装置を備えた検査室がある。眠る為の工夫〜アニマルセラピー〜:施設入所高齢者の周辺症状が改善:旭川医科大学看護学科の河村奈美子氏らがこれまでに行った研究によると,アニマルセラピー(AAT)が障害や生活環境の激変からうつ的傾向や行動上の問題を持つ高齢者に対して,自発性を高め,日々の精神活動に効果的な影響を与えることが示された。個別の治療・援助の目標を設定し,対象者に合った犬との交流様式を選択しかかわることが好影響をもたらすという。第20回老年精神医学会で同氏らは,AATによる犬との能動的な交流が施設入所高齢者の周辺症状を改善すると考えられると報告した。6か月後まで改善:対象はS市の特別養護老人ホームに入居中の高齢者のうち研究開始後小型犬との交流に継続参加が可能で,研究に承諾が得られた者10人(男性
1 人,女性 9 人,年齢75〜95歳)。方法は,ボランティアが施設職員と対象者の目標をあらかじめ設定し,同施設を月 2
回小型犬 3 〜 4 匹とともに訪問して,目標に沿って対象者と犬との交流(犬に命令・褒美を与える,犬を抱く,犬と遊ぶ)を誘導する。データは,2003年
6 月〜05年 1 月に計 4 回,痴呆評価尺度GBSスケール日本版(GBSS-J)とMental Function Impairment
Scale(MENFIS)で評価し,分析した。その結果,GBSS-Jでは,「知的機能」,「自発性」,「感情機能」,「その他の精神症状」,「運動機能」の各項目の合計得点に有意差はなかったが,それぞれの中央値はAAT参加前と比べて参加
6 か月後に低下し,6 か月から12か月後に増加する傾向があった。細項目の検討では,参加前より参加 6 か月後で「空間見当識」,「感情の不安定さ」の得点に有意な低下が,参加前より参加12か月後で「覚醒度」,「食事の摂取」の得点に有意な増加が,6
か月後より12か月後で「覚醒度」,「集中力」,「抽象的思考」の得点に有意な増加が見られた。MENFISの合計得点の中央値は,参加前よりも
6 か月後,12か月後で低下する傾向があった。MENFISの「認知機能障害」,「動機付け機能障害」,「感情機能障害」の合計得点に有意差はなかったが,それぞれの中央値は,参加前より
6 か月後で低下し,12か月後でやや増加する傾向があった。細項目の検討で,参加前と12か月後で「感情表現の安定性の障害」,「感情表現の適切性の障害」の得点に有意な低下が見られた。以上から,河村氏は「参加
6 か月後までは犬との能動的な交流は,施設入所高齢者の周辺症状を改善させるが,それ以降は目標の見直しや活動内容に変化を加える必要がある」と考察した。高齢者の認知機能の改善に軽運動が有効:筑波大学大学院運動生化学研究室の征矢英昭氏,朝田隆氏らは,縦断的調査から体力や運動習慣などが認知機能にどのような影響を及ぼすかを検証した結果を報告。「前頭前野を活性化させ,気分を改善させるよう楽に軽運動を継続的に行うことは,高齢者における認知機能,特に記憶力の改善に有効である」と述べた。地域と家庭で運動介入を実施:これまでに運動による脳および認知機能の改善について,(1)疫学的研究では,身体活動レベルの高い者はそのレベルの低い者と比較して加齢に伴う認知機能の低下の危険性が減少することが示唆される(2)人間での実験では,高い有酸素能力を持つ健常高齢者は記憶力も高い,有酸素運動によるトレーニングにより前頭前野や関連した機能が改善する(3)動物実験では,環境の豊かさ,特に運動をすることが海馬神経細胞の新生を促進する−と報告されている。しかし,加齢に伴う骨・筋などの運動器系の退行現象が,高齢者特有の認知機能の低下とどのように関係するのかは不明である。また,記憶機能に及ぼす運動の介入効果を体力やストレス面で包括的な視点から検討した研究はほとんど見られない。今回の検討では,茨城県利根町在住の65歳以上の全高齢者
2,732人のうち,調査に参加した1,896人を対象とし,認知機能の測定結果が得られた1,171人のなかから運動介入に参加した357人を最終対象とした。運動介入は,地域コミュニティーでの運動プログラムと家庭での運動を行った。地域コミュニティーでの運動プログラムは,ストレッチやボール運動,「フリフリグッパー」R(楽しい音楽に乗って四肢の筋をリズミカルにバランスよく収縮させる一方,姿勢維持筋の緊張をほぐし,リラックスさせる)などの軽運動を中心とした内容を
1 日 1 時間,月 6 回行った。家庭での運動は,フリフリグッパーの実施状況とそれ以外に行った運動や仕事の内容を記録させた。その結果,1
年間の運動介入により,記憶機能,ストレス度,脚筋力,有酸素能力,単純反応時間,選択反応時間の有意な改善が認められた。また,記憶得点とフリフリグッパーの実施量との間に有意な正の相関関係が認められた。楽しく歌いながら行う軽運動をベースとした運動介入は,高齢者の体力面や記憶能の改善に効果的であることが示唆されたという。
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