子どもの下痢

☆子供の『下痢』について☆


下痢、嘔吐を主訴とする、いわゆる『風邪症候群』が流行しています。今回はその原因
と、新しくWHO[世界保健機構]の推奨している経口輸液療法についてお話しします。

原因:ロタウイルス等の消化管で増殖するウイルス[抗生剤は不必要]、大腸菌、カン
ピロバクター、クレブシェラオキシトカ[抗生剤を使った方がよい]、等があります。

診断:その時々の流行とか、便の色[例えば白っぽい便なら、ロタウイルス]、便の回数、便
の性状、におい、血液混入の有無、熱があるか、脱水の状況等でだいたい判断します。
治療の為原因をはっきりとさせたい時は、キットを使うか、検査センターに依頼します。

治療:下痢を止めるために、整腸剤と下痢止めの入った粉薬を投与します。また必要なら
適切な抗生剤を、嘔吐がある時には、ナウゼリン、ペリアクチンシロップ、ザジテンシ
ロップ、等を投与します。しかし根本治療は食事栄養指導が大切になります。
嘔吐、下痢で脱水を起こしている時の水分補給:水分を与えない事は絶対にいけません!
脱水が進行して重症になる時があります。むしろ十分に水分を与えることが大切になります。

WHOの言っているORS[Oral Rehydration Solution:経口
脱水症治療薬]の家庭での作り方:
『テイースプーン半分のお塩[3.5g]+テイースプーン8杯の砂糖[40g]
+1リットルの湯冷まし』でもう簡単に、Na[ナトリウム]濃度59meq/l[59
ミリイックイバラント]のORS[脱水症治療薬]が作れました。軽症の脱水の場合は、
点滴注射はお互いに痛いし、恨まれるし、嫌われちゃうのでなるべくORSや、[ソリタ顆粒]
で十分治療したいなあと思います。

ORSのあげ方:なるべく手間は罹りますが、スプーンで頻回にあげて下さい。嘔吐し
ていてもあげて下さい。下痢をしていても下痢の量以上にあげて下さい。母乳は同時
にあげてもよいです。母乳には腸の粘膜を修理する作用があることが解ってきました。
経口的な脱水症治療薬には、あげ過ぎとか、過剰投与はありません。

ORS以外の脱水症治療薬について:ソリタT2,とT3があります。これらは、
医療用ですのでお医者さんの所で処方を受けて下さい。少し生臭い欠点がありますが、
K[カリウム]が更に入っているのでより良いと思います。カルピスを少しいれると
飲み易くなります。かって『ドクター田村』という名前で調剤薬局で作ったことがあり
ます。もし自宅で作るのがめんどうな人は申し出て下さい。結構おいしいです。

一般に売っているスポーツドリンクについて:アクエリアス、コカコーラ、オレンジジュース、ア
ップルジュース、番茶、ジンジャエールは、Na[ナトリウム]濃度があまりにも少ないために、
水中毒[脳浮腫、ケイレン]を起こす可能性があるので勧められません。他のスポーツドリンク
にあえて点数をつけるとしたら、ポカリスエット、ビーンスタークポカリスエット、アクアサー
ナ一般用は40点、アクアサーナORS,アクアライト、は60点、WHO−ORSは90点、
やはり医師が処方するソリタT3顆粒95点、100点はソリタT2顆粒となります。

嘔吐しても、恐れずにあわてずに十分に子供を観察してください。いずれにしろ頻回に手間を
かけて、スプーンであげてくださいね!

何しろおかしいと思ったら早めにお医者さんのところへ来て適切な指示を受けて下さい。
今回のお話はこのくらいにしておきます。

お父さん、お母さんが一番目の主治医です。

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