コレステロールの値といろいろな病気についての統計学的な研究はたくさんあります。ここでは。2つ紹介します。
1:35才〜57才の男性[350977人]を12年間にわたり、そのコレステロール値と病気との関連を追跡調査研究した、MRFIT[Multiple
Risk Factor Intervention Trial]があります。下記の表をご覧ください。
(数字は、血液中のコレステロール値が160以下を1.0とした場合の倍数です)
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| 心臓や血管性の病気で死亡した人の割合 |
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| 心筋梗塞で死亡 |
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| 脳卒中(脳梗塞) |
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| 脳出血(クモ膜下出血も含む) |
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| ガン(すべてのガンの死亡) |
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| 糖尿病 |
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| その他(事故などを含む) |
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以上の統計学的な事実より、以下の推測が成り立ちます。
@もし心筋梗塞や脳梗塞だけを予防したい場合は、コレステロール値は低い方がよい。
A心筋梗塞、脳梗塞など血液が固まって起きる病気の場合には、コレステロール値が高いと血液の流れが悪くなるので、血管が詰まり易くなる。
B脳出血が、コレステロール値の低い群で高くなっているのは、多分、塩分などの摂り過ぎの理由からである。
Cコレステロール低値のグループは栄養状態が悪く、コレステロール以外の栄養素も少ないのではないかと思います。その結果、血管が脆くなり、出血し易くなっているのだと思います。
D糖尿病の頻度もコレステロール値が高い人ほどなり易い傾向があります。
Eガンに関しては、コレステロール値が低い人ほど多い傾向が認められますが、塩分のとりすぎ、栄養分の偏り、生活状況などを加味して考える必要があると思います。
F事故の被る確立もやはりコレステロール値が低いほど多い傾向が認められますが、他の社会的な要因がからんでいると思います。
2:堀部 博先生の『高脂血症の疫学』によると、血清コレステロール値を285mg/dlから200mg/dlに減少させることによって予防が可能な冠動脈疾患[心筋梗塞]の死亡と発病を調べたところ、以下の表のようになりました。
| 年齢 |
心筋梗塞、狭心症になる 危険の減少率(%) |
予防可能な死亡数[人口千人] |
予防可能な心筋梗塞、狭心症 |
|---|---|---|---|
| 35-44 |
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| 45-54 |
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| 55-64 |
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| 65-74 |
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| 75-84 |
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この統計から以下のことがいえるでしょう。
@年齢が高い人ほどコレステロール値は低くした方がよい。
A男の人ほどコレステロール値は低くしていた方がよい。
Bコレステロール値は200mg/dlぐらいにしておく方がよい。