なぜアトピーっ子は頭がいいか

 「先生、何でアトピーっ子は、頭が良いんですか?」。多くの子供たちから、こういう質問があったので医学的に答えます。

 まず、私たち生物は、この世に誕生する場合、1個の細胞から種々なる細胞へと分化、発展して、1つの個体になります。人類の場合には、染色体数N=44+XY[男性]、44+XX[女性]になります。1個の受精した卵細胞から細胞分裂を繰り返して一人の人間が造られます。

 それは、1:外胚葉、2:中胚葉、3:内胚葉の三種類に分化します。

1:外胚葉からは、
@表皮[皮膚、爪、毛、歯、汗腺、皮脂腺、乳腺、口腔粘膜、鼻の粘膜、気管の粘膜上皮、脳 下垂体前葉]
Aレンズ[目の諸器官]
B内耳
C神経管[大脳、間脳、小脳、延髄、等脳全部]
D神経冠[交感神経、感覚神経、色素細胞等]が分化します。

2:中胚葉からは、
@側板[心臓、血管内壁、血球、結合組織、平滑筋]
A腎節[子宮、腎臓、輸精管、輸卵管、]
B体節[真皮、筋肉、骨、]、等が分化します。

3:外胚葉からは、
@原腸[消化器の内壁、呼吸器の内壁、中耳、耳管、甲状腺、]などが分化します。

 このように決まった所から分化していって、1つの個体になり、赤ちゃんとして誕生します。一般 に『アトピー性』とは、『遺伝傾向の強い、過敏性の』と定義されています。従って、『過敏性の』に着目すると、『敏感である』ともいえるわけです。

 つまり、皮膚が『敏感である』ため、アトピー性皮膚炎になります。鼻の粘膜が、『敏感である』ため、アレルギー性鼻炎になります。気管の粘膜上皮が『敏感である』ため気管支喘息になります。目が『敏感である』ため、アレルギー性結膜炎になります。このように考えていくと、上記のいろいろな病 態に共通の発生源器があるのに気が付きます。

 そうです。今までの全部の器官の元は、外胚葉であることが解ったはずです。外胚葉が、『敏感である』ため起こったのですから、当然、同じ外胚葉から発生する諸器官も、『敏感である』はずなのです。脳が『敏感である』ということは、『頭が良い』ことになるわけです。

 ただし、『その敏感で頭の良い状態の脳』をどのように展開、成長させるのかは、お母さんやお父さんの腕にかかっています。感性ある子供たちのその感性[才能]を十二分に伸ばしてあげるのは、やっぱり小さいときから見ているお母さんお父さん方の両肩にかかっています。『アレルギー子は頭の良い優しい子なのです』。その子供たちを立派な大人に育て上げるのに大きな期待をしています。頑張ってくださいね!!



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