5.インプラントのトラブルが増加。
求められる対策は?

★歯を失った人の1割に普及しているという歯科インプラント
 →顎の骨に金属を埋め、人工の歯を取り付けることによって噛む力が飛躍的に向上する
★神経を傷つけたり骨を突き抜け、激しい痛みが残るなどのトラブルも急増
 →国民生活センターには、ここ5年間で200件の相談が寄せられた
 →十分に技術を持たない歯科医師が無理に治療を行う実態も
★70代女性は3年前、自宅近くの医院でインプラント治療を受けた
 →治療直後、右側の唇から顎にかけてしびれて感覚がなくなる症状。物を食べるときに手を添えないとこぼれる。無意識に唇を噛み、出血する
★インプラントには歯科医療の範囲を超えた外科的な手技が必要
 →患者の全身状態を把握する、内科や外科など幅広い分野の主治医の意見を聞き連携をとってインプラント治療が行われるべき
★ある大学病院では、インプラント希望の患者に唾液の検査(歯周病菌が多いと術後に炎症が起きやすい)、CT検査(骨が薄いと手術の際に神経や血管を傷つける危険が高まる)を行う
 →血液検査によって全身の健康状態も調べる
 →同病院では、患者の半数以上に糖尿病や骨密度低下などのリスクが見つかった

感想
インプラント治療の術後に大量出血する、麻痺が残る、あるいは健康な歯までインプラントにすることをすすめられ、結果、うまくはまらず失敗するなど、さまざまなトラブルが起こっているそうです。自由診療のため保険診療とは異なり、標準的な治療方法が定められておらず、監督官庁の監視も届きにくいため、十分な技術を持たない医師が安易に治療を行っているケースもある、と番組は指摘しました。

インプラント治療に関わる5つの学会では、来年度を目処に安全な治療のためのルール作りを行う予定。患者側は、信頼できる病院を選ぶために、各種の検査をしっかりする、結論を急がせない、メリットとデメリットをきちんと説明してくれるかどうかなどを目安にしたいものです。感染や癌などの病気とは異なり、1分1秒を争うものではないからこそ、じっくりと決断したいですね。

参考:インプラントジャパン「インプラントの治療の前に」
http://www.implantjapan.net/implant14.php



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