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『先生!ビールを飲むと下痢してしまうのですが?』について一言
田村医院 田村 仁
先日この様な質問があり返答に困ったので調べました。
@我々が普段食べている食物はどこで『水分吸収』がなされるのでしょうか?
私達が食べている『食物』は食道を通り、『胃』で消化酵素と混ぜ合わされ、テニスコート2面もの広さの[面積]の『小腸』で各種栄養素の消化吸収を受けます。便の中の水分の吸収は、『大腸』で行われます。『小腸』を経て、『上行結腸』、『横行結腸』、『下降結腸』、『S字状結腸』、『直腸』、『肛門』を経て『ウンコ〓』として出て来ます。水分吸収は上記『大腸』の内、主に『上行結腸』と『横行結腸』で行われます。
A『正常便』の定義について。
『ウンコ?』の水分含有量は、一般に『普通便[バナナ状]』は70%〜80%。
『硬便[カチカチうんこ]』は、60%〜70%。『泥状ウンコ』は、80%〜90%。90%以上の水分含有は『水様便』と言います。まあ一般に75%までの水分含有量が『一般便』と言われています。『正常』と『異常』の判断は難しい。
Bビールと下痢との因果関係について。私の友人の中にも、冷酒やビールを飲むと直ぐに『下痢っちゃう』人がいます。この友人は『医者』ですが、大変に周囲に気を使う人で、『過敏性胃腸症候群』と病名がついています、この様に『気分的に』、『ビールや冷たい酒を飲むと』『下痢っちゃう』人がかなりの頻度でいます。又ビールは『ジョッキ』が大きいので、一度気に『たくさんの水分』が消化管の中に入ります、すると『大腸の水分吸収能力をオーバー』してしまう場合があります。その時には当然『下痢状便』になります。Cアレルギー性機序の場合:ビールの原料は、a:麦芽とb:ホップが主成分です。
ビールは別名『液体のパン』と言われていますが、『小麦アレルギー』の人が『ビール』を飲むと、『小麦』の中の『グルテン』に反応して『下痢』を起こします。これは『セリアックスプルー[グルテン感受性腸症候群]』と言われ、パンを主食とする『白人』に多く報告されています。近年『パン食』が普及するにつれ、日本人にも『セリアックスプルー』患者さんが増加する事が予想されます。この『小麦アレルギーの方の場合』には、『ビール』はあきらめて戴くしかありません。どうしても『ビール』を『下痢しないように』飲みた〜い!?。場合には、二つの方法があると思います。
a:『経口的減感作療法』
b:漢方薬の『五苓散』をビールを飲んだ後内服してもらう事の二つの方法がありますが、根治療法は『a』の『経口的減感作療法』です。
『経口的減感作療法』のやり方は、始めは『コップ半分のビール』を飲みます。次の日は『コップ2/3のビールを飲みます。』次の日は『コップ1杯のビール』を飲みます。この様にして徐々に『ビールの飲む量を増加』させて行きます。すると人間の色々な器官は同じ刺激を続けると慣れてしまい反応が鈍くなるという事実があります。これを応用して治療が行われているのに、『スギの特異的減感作療法』や『ホコリの特異的減感作療法』があります。もし『便秘』と『熟眠障害』に悩んでいる人は、『ビール』を寝る前に飲むと良いかもしれんません。でも『液体のパン』と言われている様にカロリーが高いので太っちゃうかも知れません。今回は『ビール[液体のパン]と下痢』のお話しでした。
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