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続おならのお話し。[おならはなぜたまるか?。又治療方法は?。]
田村医院 田村 仁
おならがたまると腹痛や腹部の膨満感や食欲の減退につながりますがいろいろな原因があります。ではどのような原因によって引き起こされるのでしょうか。?
1:空気えん下症[呑気症]:ヒステリーや緊張すると空気を大量に飲み込みその結果、空気が腸管に入りガスが貯留します。講演会等の時間が近ずくとおならがよくでます。
2:肝硬変は、フランスの諺では、『雨の前の風』と言います。肝硬変になると門脈と言って肝臓に小腸からの栄養を運ぶ血管の流れが悪くなる結果、小腸で食物の吸収が悪くなります。するとその吸収されない養分が発酵しかなり臭いガスが発生します。ちょうど雨の降る前のあの『じとっとした風』の様なおならを言ったのでしょう。
3:おなかを手術した場合も、おならが臭くなる傾向があります。腸同士が癒着して食物が停滞する結果ガスが発生します。
4:先天性に腸が長い場合にも食物の停滞によるガスの発生があります。当然便秘傾向を示します。便秘をしていても同じような機序でガスが発生します。
5:過敏性腸症候群[Irritable Bawel Syndrome『IBS』]も便の通過障害によってガスが多くでます。
6:大腸ガン等で、腸管が通過障害の受けているときは、当然おならが異常に出ます。
したがって『おならがいつもより多く出る。』場合には、やっぱり家庭医に遠慮なく相談して、様子を見て必要ならば検査をしてもらう事が早期発見に大変大切になると思います。次に治療について述べてみましょう。
1:西洋医学的な治療方法:『過敏性腸症候群』がありそうな場合や、ふだんから又幼少のころから神経質な人であったならば、軽い抗不安薬である、『デパス、リーゼ、ドグマチール、』等を極少量処方します。又同時に乳酸菌製剤も投与します。又ガス吸着剤の『ガスコン』なども投与されます。腸管運動調節作用のある、『トランコロン、セルベックス、ダルムコン、チアトン、ブスコパン、』等も投与する場合もあります。でも現実には、この様な主訴をきっかけに、『ガンの早期発見』に努めるようにしています。便の潜血反応や注腸造影等を勧める機会[きっかけ]だと思うからです。
2:漢方医学的な治療:人間を相手に色々と実際の投与が長い年月にわたってされ、選択を受けて来たのが漢方薬ですし、昔から『おなら』は存在していたのですので漢方治療に、事『おなら』の治療については、軍配が上がると思います。どんな薬があるのでしょうか。@補中益気湯[ほちゅうえっきとう]A半夏瀉心湯[はんげしゃしんとう]B小建中湯
[しょうけんちゅうとう]C四逆散[しぎゃくさん]D桂枝加芍薬湯合半夏厚朴湯[けいしかしゃくやくとうごうはんげこうぼくとう]E人参湯[にんじんとう]F附子理中湯合半夏厚朴湯[ぶしりちゅうとうごうはんげこうぼくとう]等があります。
3:鍼灸では、中皖、天枢、肝愈、膈愈、脾愈等に鍼灸します。
4精神的な要因があるときには森田療法、ゲシュタルト療法等を試みます。
昔108歳の天寿を全うした天海和尚が徳川家康に長寿の秘訣を『長命は粗食、正直、日湯、陀羅尼、おりおり下風[おなら]あそばされるべし。』と言ったそうです?。終。
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